市民が創る環境のまち”元気大賞”

Report on the Eco-consious Community Genki Grand Awards

「eco japan cup 〜ライフスタイル部門〜」 連携

「持続可能な社会へGO! 市民が創る環境のまち “元気大賞”」元気大賞

2010

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2010」

元気大賞 受賞

「地域と都市を結ぶ『中の俣“棚田米”プロジェクト』」

NPO法人 かみえちご山里ファン倶楽部(新潟県)

棚田を中心とした里山の暮らしが残る新潟県上越市の「中ノ俣集落」は平成29年頃までには消えてしまうこととがわかり、当倶楽部が誕生した。

そのプロジェクトとして棚田の一区画の提供と講師の年間10回程度の授業の「棚田学校」を開設した。参加者は棚田学校の参加日以外にも熱心に草刈りに通い、地域の方とのふれあいを求めて中ノ俣に通い、自分の作った安心なお米を手にする。そして祭りの参加、用水清掃、農道整備、草刈りなどの手伝いで集落内から「村の外に住んではいるけれどもよそ者ではない」と認識された

山村コミュニティと都市との交流を生み出した棚田学校に平成21年から「有縁の米」事業を展開中。都市の住民が棚田の米を高く買い取ることで棚田農業を支える。

2010

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2010」

奨励賞 受賞

「伊勢竹鶏物語 ~3R(地域拡大)プロジェクト~」

四日市大学エネルギー環境教育研究会(三重県)

四日市大学エネルギー環境教育研究会は、三重県を中心とする大学教授をはじめ地元企業、NP0、学校、行政の方々からなる研究員の参画で「エネルギー環境教育」と「循環型社会形成」で活動をしている。

そこで伊勢で魚肉加工の廃液の悪臭を消すアライ菌を生産しているところと竹害で伐採した竹で作った微粉が家畜肥料や有機肥料になる研究に着目した。 当研究会がアライ菌と竹の粉を鶏に食べさせて効果をみたところ、小屋の消臭や卵の栄養などに効果を発揮した。

これをもとに地域で3Rの事業化に本格的に踏み出し、地域のごみ問題、飼料の自給率、地域での環境教育「3Rの実践」になり、安全安心で元気な町づくりに繋がった。これを伊勢竹鶏物語と名付けた。

2010

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2010」

奨励賞 受賞

「四国の環境と文化を守ろう!八十八箇所遍路道の美化推進の展開」

NPO法人 徳島共生塾一歩会(徳島県)

徳島県主催の環境ポランティリーター養成講座の修了生が中心になって設立した環境保全団体であるNPO法人 徳島共生塾一歩会は四国八十八ヶ所遍路道の数箇所に不法投棄された大量のごみが見つけ、それをマップにしてクリーンアップする活動を開始した。多方面に連携を呼びかけて、細密な計画からクリーンアップ作戦が成功した。

しかしごみは徳島以外四国各地にもあるとわかり、今度は四国全体の実態調査に踏み出した。『遍路道のごみ地図』を作成した各地ごみマップは四国各地で実施されるようになり、不法投棄の再発防止も行い、本来の遍路道に戻りつつある。

このNPOは自然と共生した環境に優しいまちづくりに一歩一歩、取り組もうというのが活動方針であり、他団体との連携、行政との協働による「八十八箇所遍路道の美化推進」ができた。

2010

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2010」

特別賞 受賞

「ぎふ・エコライフ推進プロジェクト」

西濃環境NPOネットワーク(岐阜県)

西濃環境NPOネットワークは岐阜県西南部の西濃地域における2市9町のNPO・住民活動25団体をネットワーク化している。

マイバッグ、マイ箸、持ち帰り容器、環境ボランティアなどをポイント制にして100ポイントが貯まると、地元のエコグッズと交換するようにした。

業者企業との協働、連携を推進する母体としても機能を発揮して、揖斐川流域から岐阜県南中部にかけて広範にエコライフを推進している。

2010

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2010」

特別賞 受賞

「環境の島”豊島”の高齢者「食」コミュニティ再生プロジェクト」

豊島のおばちゃんの店 うらら(香川県)

香川県に属する瀬戸内海の豊島は古くから溜池と米作りと豊かな魚介類のある島。そこで産業廃棄物の不法投棄事件が過去に発生していた。

廃棄物の撤去が続く今、事件当時に島を支えた人々の高齢化が一人暮らしの食生活を脅かしている。そこで立ち上がった地域の女性たちが食事と交流の場、食堂を立ち上げた。それが相互互助の一役になり、今や島の野菜や魚の郷土料理を安価に提供し、高齢者の生活を支える一助となっている。