市民が創る環境のまち”元気大賞”

Report on the Eco-consious Community Genki Grand Awards

「eco japan cup 〜ライフスタイル部門〜」 連携

「持続可能な社会へGO! 市民が創る環境のまち “元気大賞”」2012年受賞

2012

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2012」

セブンイレブン記念財団賞 受賞

「志賀島 歴史と自然のルートづくり事業」

特定非営利活動法人 グリーンシティ福岡(福岡県)

志賀島は、金印公園や、火焔塚、万葉歌碑などが点在する歴史的な魅力を持つ島。しかし、高齢化によって手入れがされず、これらを繋ぐルートは樹木が生い茂り、荒れていた。そこで、地元や島の外の方、造園のプロに呼びかけ観光ルートの手入れ「森林保全ボランティア」を行った。3年間で、のべ672名が参加した。また、蘇ったルートで「史跡ガイドツアー」、オフシーズンの浜辺では手入れで伐った材で「焚き火カフェ」など、志賀島の新しい活用方法に挑戦している。住民とボランティア、造園のプロ、行政、NPOが、それぞれの知恵や力を持ち寄って取り組んでいる。

2012

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2012」

セブンイレブン記念財団賞 受賞

「湘南「みかんの木パートナーシップ」プログラム」

NPO法人 湘南スタイル(神奈川県)

湘南みかんの市場価格の下落と消費不振となる原因を分析し、「どうだったら売れるか」ではなく、「どうだったら買うか」という仕組みに取り組んだ。みかんは畑の手入れを怠ると2~3年で荒廃化が進み、みかんの商品として出荷できるのに10年以上の歳月がかかる。実の小さく青いうちに間引く「摘果みかん」と不恰好な形の「出荷不適格みかん」を、そこで”こだわりの商品”に加工して、農業者に新たな収入に結び付た。

みかんを加工品〈=もの〉だけでなく、農家(=ひと)、収穫体験(=こと)もプログラム化して『湘南「みかんの木パートナーシップ」と名付けた。加工品は摘果や出荷不適格みかんが在庫リスクのない状態から生み出す。顧客ニーズから「地域産品をお中元やお歳暮に贈りたい」という声から「湘南みかんと加工品の詰め合わせセット」が生まれた。「コミュニティ経済社会」の実現に向けて、地域の活性化活動と自己実現を共生させる修練がここに活かされる仕組みになった。

2012

「市民が創る環境のまち”元気大賞”2012」

セブンイレブン記念財団賞 受賞

「「花のチカラ」復興支援プロジェクト」

青森県立名久井農業高等学校 TEAM FLORA PHOTONICS(青森県)

八戸の県立自然公園の種差海岸に絶滅危惧されるサクラソウが震災津波の被害で赤く枯れたので緊急保護のため県知事から採種の許可を得た。計画とおり人工授粉を行い、1ヶ月後には採種に成功した。高校生の取り組む復興への第一歩として全国紙で紹介された。

夏に発芽を成功させ、翌年5月に保護したサクラソウが開花し、被災地に明るい話題になる。種差海岸を含む三陸海岸が「三陸復興国立公園」として来年指定される見通しがつく。

この津波被害を受けると、土壌の通気性が悪くなり、ヘドロ状で植物の生育にならない。私たちは震災1ヶ月後の4月中旬からマイクロバブルという微細気泡を含んだ水で塩分を洗い流す除塩技術に取り組み5月中旬には水よりも高い除塩効果があることを科学的に立証した。国際放送で世界に紹介されたとともに、優れた技術として今年スウェーデンで開催された世界の若者の水研究大会にも日本代表として出場し、大いに世界の注目を浴びた。